2024年6月以降の予定(詳細解説あり)
〈6月〉
6月22日(土)
★主催ライブ「感情寄席」


「感情寄席」です。
「感情」縛りのお笑いライブ。今回は「優しい」が縛りなのですが、「優しい」って感情ではなく形容詞なのではないか、という思いもあったのですが、「形容詞寄席」だとちょっと言語学者しか見にこられないかもしれないと思い、「感情寄席」としました。
「感情縛り」ってちょっと怖いですよね。初回なのであまり変なことにならなそうな「優しい」に感情を設定したのですが、「怖い」とか「焦燥感」「熱狂」とかの縛りだと、客席や舞台上が一つになりすぎる危険、みたいなのがある気がします。でもその深淵を覗いてみたい気もしています。
「優しい」ってなんなんでしょうか。
お笑いで「優しいネタ」みたいなものは、周期的にトレンドがあると思っています。
少し前だと「人を傷つけない笑い」みたいなものが流行ったりしましたが(言葉だけ流行ったような気がしています)、10年前くらいはブラックなネタが多かったりしました。
思うに「優しい」は、その塩梅で「人を傷つけない」ネタも「ブラックな」ネタも全部カバーできると思っています。行き過ぎた優しさ、というのはもはや怖いですし。
「感情史」という概念があるのも面白いと思っています、まだあまりよく調べていませんが、時代によってあったりなかったりする感情があるのか?と妄想しています。
ともあれ、みんなが「優しい」(解釈自由)なネタをやります!感情の実験としてみにきてください!
個人的に、大学お笑いで先輩だった、ともやっぷさんを擁するサルベースさんと、単独がすごくおもしろかった破壊ありがとうさんにお会いできるのが楽しみです。
ーーー
いろんな感情縛りのネタを披露するライブ。
今回の感情:「優しい」
〈出演者〉
村民代表南川
サルベース
谷口つばさ
8月22日の彼女
大豆デンキュー
メシキラ
グータン森山
破壊ありがとう
松本アリヤ
他
開場19:00 開演19:15 終演予定20:15
会場:せたがや がやがや館 3F交流室
料金:2000円
予約、以下からお願いします!切に。
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6月30日(日)
大喜利天下一武道会 敗者復活戦出場(軟らかい水名義)
座・高円寺2
大喜利の大会の敗者復活に進出できました!
24人中の4人が決勝に行けるということで、確率的にはかなり高い!
勝って同日の本戦にのぞみたい。
当日はおそらく配信もあるのではないかと思っています。


余談ですが2022年に「THE 5連覇無双」という番組で大喜利ブロックのディレクターをしたことがあり、この大会の映像も使用させていただきました。そういう経緯もあり、予選勝ててよかったです。
「軟らかい水」という名前をやめようと思っていた時期の少し前にエントリーしたので、「軟らかい水」名義で出てしまっています。
ーーー
〈7月〉
7月4日
松本アリヤ+ピカユーン 新ネタライブ「happy hour2」

1月にやった「happy hour」の2をやります。
ハッピーアワーというのは濱口竜介監督の映画のことです。
ピカユーンというユニットでもネタをやります。ピカユーンというのは、カポーティ「ティファニーで朝食を」で、ホリー・ゴライトリーが吸っていたタバコの名前です。たしか。
ゲストに来てくださる皆さんの名前がフライヤーに並んでいるのがとても嬉しい。
大豆デンキューは僕が参加していたコントグループ・シルでも同じでしたし、細かいことを言うと丸山くんとは「特急ふかふか」というユニットコントライブでも一緒でした。(「特急ふかふか」・・・?)三人のバランスがすごく良いなあとよく思っています。
つばささんも「でるたま」(三つの大学の合同ライブ。三つの大学≒デルタ+多摩、ででるたま・・・)の時からお世話になっているし、「小リスのどんぐり図書館」という本の紹介ライブもやりました。本の紹介ライブなのに、僕がゆっくりポカリを飲む、みたいなボケばっかりしたのを反省しています。
つばささん主催の「文学ネタナイト」に前のトリオでお呼ばれした時に初めてご一緒した車海老のダンスさん、ご出演いただき誠にありがとうございます。根本さんがTwitterでやっていた散歩スペースがめちゃめちゃ面白かったです。
村民くんも、前のトリオパーカーホの時からいろいろお世話になりっぱなしで、ことあるごとに呼ばせていただいています。ブレずにやっているところが本当にすごい。あといつも衣装がピカピカなところに矜持を感じます。
ーーー
松本アリヤがネタを3本、ピカユーンが2本、ゲストが1本ずつネタをやり、
その後全員で企画をやってhappy hourを過ごすライブ。
【日時】
2024年7月4日(土)
開場18:30 開演19:00 終演予定20:15
【会場】
高円寺ジュンジョー
【出演者】
松本アリヤ
ピカユーン(松本アリヤ+柳)
★ゲスト
大豆デンキュー
車海老のダンス
谷口つばさ
村民代表南川
【企画】
後日発表
【料金】
前売り 1500円
当日 1800円
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7月20・21日
PARA(神保町)
「上演のタネをまく」というワークショップに参加しており、15分程度の上演を何かしら行います!詳細は全くこれからです。
〈8月〉
8月10日
高円寺ジュンジョー
主催予定
とても面白そうな企画が立ち上がりそうです。勝手に、自重で。
〈11月〉
★11月3日(日)
阿佐ヶ谷アートスペースプロット
主催予定
力が入ったものになる予定。空けておいてください。
随時更新。
よろしくお願いいたします。
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★★恒久的告知★★
今後ぼちぼちあげていく予定のYouTubeをやっています。
登録〜登録〜🎵
「十五人日記」


日記の企画に寄稿しています。
十五人分の日記が見開きで見られる画期的な企画です!
とても面白い。
700円で販売しています。主催ライブとかに持っていく予定です。(売り切れたら、すみません)
・「あんしん出版」さんのInstagram
https://www.instagram.com/p/C6AXXsCvLJj/?igsh=MWMwc2RlMW1tNnM1YQ==
ニュース(予定)2024
News
〈5月〉
5月12日(日)
ごどう寄席

2017〜2019年くらいまで所属していた、コントグループ「シル」のインプロ(即興コメディ)に出演します!
初期メン顔してがんばります!
その場でおもしろが生成されていくのが、絶対面白い予感がしています。
ーーー
【時間】開場19:30 開演20:00(終演予定21:30)
【場所】下北沢「SOY-POY」
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30-14 重宗ビル 3F 【チケット料金】 チケット1500円+1ドリンク(途中入退場可能)
【出演】
ごどう(シル)シマノ(シル) 古沢(シル) 八坂(シル) 丸山(シル)
グータン森山 村民代表南川 おおぞらモード長山 上牧晏奈(もちもち)
原田和真(劇団ラフテール)遊佐亮介(劇団ちゃきんちゃきん) 松本アリヤ
ピアノ伴奏:センチメンタル岡田
公募で募った出演者:3-5名
ーーー
5月17日・24日・31日(金)
「世界サブカルチャー史 欲望の系譜4 21世紀の地政学 ポップス編」
映像制作会社に所属しているのですが、
そこでディレクターを務めた「世界サブカルチャー史」という番組の私の担当回が、以下の日程でEテレにて放送されます。
「世界サブカルチャー史 欲望の系譜4 21世紀の地政学 ポップス編」
第一回 2024/5/17(金)22:30-22:59
第二回 2024/5/24(金)22:30-22:59
第三回 2024/5/31(金)22:30-22:59
60年代以降のポップミュージックと世界史上の出来事との往復運動や、日本におけるロックの受容・展開などを追った番組となっております。
よろしければご笑覧ください。
佐々木敦さん・近田春夫さんにインタビューしております。
ーーー
5月19日(日)
「文学フリマ」
この度、「文学フリマ」出展します!

この度ご縁があって、「あんしん出版」さん企画の
「十五人日記」という冊子に書き手として参加しました。
住んでいる場所も境遇も異なる十五人の日記が、日にちごとにひと目で見られる形式の本です。
これは、ちょっと見たことのない形式で、まるで自分が群像劇映画の登場人物になったかのようです。
読んでいる方も、映画の観客になったように、どこかで暮らしている人々の、それぞれ固有の時間を一気に感じられます。自分はこの日何をしていたかな・・・と回想してみるのも楽しいかもしれません。
お笑いをやっている人が自分だけだったので、自己紹介で「やりにいって」しまいました。
編集でどうなっているかわかりませんが・・・
・「あんしん出版」さんのInstagram
https://www.instagram.com/p/C6AXXsCvLJj/?igsh=MWMwc2RlMW1tNnM1YQ==
・『十五人日記』の初売りとなる、「文学フリマ」の詳細
↓
【文学フリマ東京38】
「あんしん出版」
ブース:S-15
5/19(日) 12:00~開催
東京流通センター第一展示場
イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/ https://c.bunfree.net/e/c4P
当日、「文フリ」参加予定です。
「文フリ」後も、主催ライブなどで手売りする予定ですので、興味ありましたらお声をおかけください!
ーーー
5月25日(土)
★主催ライブ「クレヨン」

主催ライブです!
タイタンの養成所に通っていたのですが、その時の面々を中心としたライブです。
ライブ名、「タレント・クリエイティブ・クレヨン」とか、「タイタニック・コメディ・クラブ」とかいろいろ考えてたんですが、めんどくさくなって「クレヨン」になりました。
ーーー
タイタン周辺の若手芸人が出演するネタライブ。
〈出演者〉
アクイース
ツキオラバンカ
阿部物語
鎌
柳
バターヤング
ジャンボタニシ
らっこ
しびれグラムサム
松本アリヤ
開場19:00 開演19:15 終演予定20:30
会場:せたがや がやがや館 3F交流室
料金:1500円
予約は以下のリンクよりお願いいたします!何卒!
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〈6月〉
6月22日(土)
★主催ライブ「感情寄席」


「感情寄席」です。
続けていける寄席の形式ってなんだろうか、と思い、
「感情」だ・・・!
と、まるで感情を学習中のA Iの如く閃きました。
これから活躍せんとする(旧知の)皆さんに集まっていただいています!
「優しい」(解釈自由)なネタをやります!
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いろんな感情縛りのネタを披露するライブ。
今回の感情:「優しい」
〈出演者〉
村民代表南川
サルベース
谷口つばさ
8月22日の彼女
大豆デンキュー
メシキラ
グータン森山
破壊ありがとう
松本アリヤ
他
開場19:00 開演19:15 終演予定20:15
会場:せたがや がやがや館 3F交流室
料金:2000円
予約、以下からお願いします!切に。
ーーー
6月30日(日)
大喜利天下一武道会 敗者復活戦出場
座・高円寺2
大喜利の大会の敗者復活に進出できました!
おそらく、24人くらいで敗者復活をやるのではないかと思っており、
その中の4人が決勝に行けるということで、確率的にはかなり高い!
勝って同日の本戦にのぞみたい。
当日はおそらく配信もあるのではないかと思っています。


余談ですが2022年に「THE 5連覇無双」という番組で大喜利ブロックのディレクターをしたことがあり、この大会の映像も使用させていただきました。そういう経緯もあり、予選勝ててよかったです。
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〈7月〉
7月4日
高円寺ジュンジョー
主催予定(新ネタライブ予定)(ゲスト調整中)
7月20・21日
PARA
なにかしら上演予定
〈8月〉
8月10日
高円寺ジュンジョー
主催予定
〈11月〉
11月3日(日)
阿佐ヶ谷アートスペースプロット
主催予定
随時更新。
よろしくお願いいたします。
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★★恒久的告知★★
今後ぼちぼちあげていく予定のYouTubeをやっています。
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「大学お笑い」の議論に関する補足
「大学お笑い」が何かと最近話題であるが、その槍玉に挙げられ方などは、ラランド・サーヤ氏と佐久間宣行氏による「第七世代の教訓を忘れるな」という議論に集約されていると思うので、あまりエンタメにならない要素を補足して語りたいと思う。
(当該箇所は22:29~)
私は、2012年に大学に入学し、お笑いサークルに入会した。私が参加していた2012年から2017年というのは、「大学お笑い」が大きくなっていく成長のプロセスの真っ只中だった。その盛り上がりは現在の「大学お笑い」の隆盛に直接、接続している。
そもそも大学お笑いがここまで発展したことの原因には、芸能事務所のバックアップがあった。特にその一番大きな例としては、2015年、それまで学生団体・大学芸会が主催していた「大学芸会 団体戦」が、吉本興業との共同主催による「NOROSHI」に変わったことが挙げられる。これにより大会の規模は拡大し、プロとの接点が増え、カルチャーとしての盛り上がりも大きくなった。「NOROSHI」きっかけでプロ入りした学生芸人は多い。
この経緯が、「大学お笑い」をめぐる言説からは完全に抜け落ちている。まるで「大学お笑い」が勝手に大きくなったかのような印象を受ける視聴者も多いかもしれないが、事情は全く異なる。
2010年代前半、吉本興業以外の事務所、たとえばワタナベエンターテインメントが主催する「笑樂祭」や、トゥインクル・コーポレーション主催の「イイね(笑)ライブ」など、芸能事務所主催の学生お笑いの大会は多く存在していた。また、テレビ朝日「学生HEROES!」(2010~2017)には学生お笑いのコーナーがあり、オーディションには毎回百組以上の参加者が殺到していた。
そんな中、2015年当時大学生だった私は、「大学芸会」が「NOROSHI」に変わると知らされた時、とうとう真打・吉本が動き出した、という実感を持ったのを覚えている。
それは、「大学お笑い」がカルチャーとしてカテゴライズされ、大人に見つかった瞬間だった。決勝戦がルミネtheよしもとで行われる(2015年当時)というのも魅力的だったが、当時の学生芸人のニーズにぴったりハマった大会であったことは間違いない。
そして私は「NOROSHI」により、「大学お笑い」というものが(いわば、「公式のお墨付きをもらう」という形で)カルチャーとしてとして成立し、市民権を得たと考えている。それは簡単に言えば、就職面接で言えるようになったということだ(吉本興業の主催する大会、ということが言えるか言えないかは大きい)。「大学お笑い」出身のスタッフがテレビ・ラジオ局などマスコミに増えていくのもこの頃からであるが、その背景には「NOROSHI」というものの影響力がある。「NOROSHI」によって、それまではただのお笑いサークルだとか落語研究会出身だった人が、「大学お笑い出身」であるということを言えるようになった。考えてみれば当たり前のことだが、"「大学お笑い」出身者"がこの10年ほどで急激に増えたのはこのためである。
つまり、「大学お笑い」をめぐる議論を、階級闘争の様相を模したプロレスにしようとする向きには、そもそも芸能事務所による働きかけがあったのだから、そこを無視して対立構造を作るのは全くナンセンスであり、マッチポンプ以外の何でもないという認識が広まってもらいたいと思っている。
あまりエンタメにはならないと思うが、歴史認識は擦り合わせておいた方が良いと思ってこの文章を書いた。
ブログという形式の特性上、間違いがあったら修正できるので、情報に誤りがあった場合などはご指摘いただければ幸いである。
〈備考1〉
「大学芸会」も、「NOROSHI」になる際、そうやすやすと吉本興業を受け入れたわけではなかった。「大学芸会」の設立・運営にあたっては、そもそもある企業が主催していた学生お笑いの大会運営に学生やサークルが反発し、学生が主体となって運営する大会を作ることを目指したという経緯がある。その二の舞になるのでは、という危惧はあった。
「大学芸会」発足に至るtogetterまとめ
〈備考2〉
付言しておくならば、「大学お笑い出身でも、プロでは通用しない」といった雰囲気が、2010年代には確実にあった。2020年のラランドのブレイクが「大学お笑い」出身者への追い風になったことは間違いないが、それ以前の「大学お笑い」には決して羨望の眼差しが向けられていたわけではない。それは「NOROSHI」のMCをするよしもと芸人さんや、「学生お笑い」の大会のMCをする芸人さんが、必ずしも学生や大会に対して好意的でなかったことからも窺える(好意的な芸人さんももちろんいらっしゃったし、そういう方は学生の間でとても人気が出た)。言い換えれば、「大学お笑い」ってなんやねん、という空気は、いつでも存在していた。
〈備考3〉
私が考える「大学お笑い」の強みというのは確実に存在する。
一つは、コミュニティの強力さである。私が大学に入った頃には「大学芸会」は存在しており、そこでは東京の学生芸人たちが文字通り一堂に会していた。たとえばプロの芸人になりたいと志すものにとって、生い立ち含めて同じような境遇の人と割と簡単に出会える環境というのは何にも替え難い。
もう一つは、ほとんどの大学が4年制であり、上級生がネタを見る文化があるということだ。
3年・4年に上がるにつれて、サークルの構成員は、後輩のネタを見て意見を言う立場になってくる。そこではネタの構成や内容に関する批評をしなければならないのだが、それが翻って自分の力になるのはいうまでもないし、それを2年間行えることは非常に大きい。
別役実とオモコロ永田
先日見たものの話をします。
3/2 「天才バカボンのパパなのだ」作:別役実 演出:玉田真也 下北沢本多劇場
別役実の戯曲「天才バカボンのパパなのだ」を、玉田企画・玉田真也が演出。主演は、お笑いコンビ「男性ブランコ」の浦井のりひろ。
別役実らしい噛み合わない会話が終始展開され、誰かが言い始めた謎の論理(でも一見筋は通っている)について侃侃諤諤の議論が巻き起こり、どんどん内圧が高まってゆくさまがとても面白く、笑えた。浦井演じる巡査が渦の中心におり、登場人物は彼を巻き込んで騒ぎを大きくしていく。論点をずらしていく会話が多数展開されるが、そこに、令和で流行っている「論破」のような狡猾さはない。あくまで、各々が各自の強固な論理に従って動いているという、この世界の成り立ちってそういえばそうだったよねという、原初の凶暴な状態が出現する。その凶暴な論理において、社会で決められている約束事など、一瞬で破壊されてしまう。例えば、誰が巡査のお尻を叩くかで順番待ちをし、その並び方で口論になると言った具合に。そこでは、なぜ巡査のお尻を叩いてはいけないかなどは、一顧だにされない。
オモコロの永田氏が以前、
“加湿器に給水するたびに「もしここにおしっこ入れたら……」と思ってしまう。それをしない方向に繋ぎ止めてるのが「デメリットやばい」という損得なのが怖い。もし、脳のその部分だけぶっ壊れてしまったら絶対にしてしまうから。薄氷ですよ。その薄氷をお互い信じあって成立してる「社会」は凄まじい。“
加湿器に給水するたびに「もしここにおしっこ入れたら……」と思ってしまう。それをしない方向に繋ぎ止めてるのが「デメリットやばい」という損得なのが怖い。もし、脳のその部分だけぶっ壊れてしまったら絶対にしてしまうから。薄氷ですよ。その薄氷をお互い信じあって成立してる「社会」は凄まじい。
— 永田 (@NagataBros) 2021年1月27日
とツイートしていたが、その「デメリットがやばい」という認識がなくなってしまったのが、「天才バカボンのパパなのだ」の世界だった。だって、巡査以外の登場人物たちは最後に、自主的に青酸カリを飲んで死んでしまうのだ。それも、死ぬのっていいね!みたいな感じでワイワイと。そういえば登場人物たちは、バカボンや、バカボンのパパや、レレレのおばさん(この作品ではおばさん)だ。別役は赤塚不二夫に許可を取って、この作品を書いたらしい。別役はこれに限らず、「マッチ売りの少女」「ジョバンニの父への旅」(元ネタは宮沢賢治『銀河鉄道の夜』)「やってきたゴドー」(元はベケット『ゴドーを待ちながら』)など、流通している物語を換骨奪胎した戯曲を多数書いている。流通している物語が、社会で流通している「約束事」なら、それをずらしてみせ、ホッブズのいう「自然状態」ともいうべき原初の凶悪な社会像をのぞかせる。そのことが、別役実の関心ごとであり、たくらみなのではないだろうか。そして、この舞台はそのことに十分に成功していると思った。人気芸人たちを起用したことも、それに一役買っている。芸人たちが、タロットの「愚者」のカードのような危険さやあやしさを醸し出していた。
【怪文書】正しいラーメンの食べ方
ラーメンの正しい食べ方についてお話しします。
今の日本人は誰も、ラーメンの正しい食べ方について知っていない。
それは、スープから先に飲むのが礼儀だとか、私語をしないで食べ切るのがマナーだとか、そういう話では全くありません。
皆さんは、「箱庭療法」についてご存知でしょうか?
「箱庭療法は、セラピストが見守る中、クライエントが自発的に、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置き、また砂自体を使って、自由に何かを表現したり、遊ぶことを通して行う心理療法」です。(一般社団法人 日本心理士会 の定義より)
患者は、思い思いの箱庭を作ることで、その時の精神状態を再現し、癒やされてゆくのです。
察しのいい皆さんならもうお分かりでしょう。
ラーメンとは、なんなのか。
それは、店主の精神状態がそのまま反映された、箱庭なのです。
つまり、箱庭の意味を読み解くことが、何よりも最初にすべきことなのです。
このチャーシューの配置は、何を象徴しているのか?
ここに浮かんでいる背脂は、なんのメタファーなのか?
刺さっている海苔が意味しているのは、「断絶」か、あるいは「保護」か・・・?
意味を読み解くことから始めましょう。
そして、食べ始める前に、あなたなりの解釈を、メモしておきましょう。
ラーメン屋に、紙とペンを持参することが必須なのは、そのためです。
そして、あなたなりの解釈をし終えたなら、次にすべきことは、店主に「ことば」をかけてやることです。
「箱庭」を見て、ノーリアクションでは、礼節を欠きます。
店主の精神状態に合わせた、「ことば」をかけてあげましょう。
(例:「大丈夫、あなたが断絶だと思っているその壁は、あなたを守るための壁なのですよ」など)
可能なら、店主と話し込むのも良いでしょう。
「箱庭」の解釈について十分話し合って、お互いの心のわだかまりがほぐれたら、割り箸を割ってもらって大丈夫です。
ここまで、平均的には、20分を要するでしょう。
行き交う情報が加速した現代、誰もがラーメンの本当のあり方を忘れてしまっています。
今一度、基本にかえって、ラーメンの正しい食べ方、否、正しい「読解」を行なってみてはいかがでしょうか。
私は、解釈までは辿り着いても、店主との対話に成功した経験はありませんが、皆さんならできるはずです。
頑張ってください。
〈終〉
非公開風日記 2/25(日)
書こうと思っている小説の資料として、ギヨーム・アポリネール『一万一千の鞭』(河出文庫)を読んだ。
それとは関係なく、アチェべ『崩れゆく絆』が衝撃的だった。
そこからミシェル・レリス『幻のアフリカ』へ。レリスはフランス人だから、白人側の視点で見ていく。アチェべはナイジェリア人で、イギリス人に占領されたから少し事情は違うが。
山口昌男『アフリカ史』カプシチンスキ『黒檀』、いずれも持っているアフリカ関連の書籍であるから、読もうと思う。いずれもアフリカの外の視点から書かれたものであることが懸念といえば懸念の一つである。
宇多田ヒカルを1日聴く。Prisoner of Loveからの連想で、「ラスト・フレンズ」、そしてそこから私の記憶の引き出しの中で同じ場所に入っていたドラマ、「薔薇のない花屋」を見たいと思う。愛について。認識について。孤独について。〈私〉であることについて。傷について。悲しみについて。宇多田ヒカルは本当に示唆的で博学だ。spotifyの宇多田ヒカルのトークも面白い。尊敬している。
物理学についても宇多田は関心があるだろうと思い、朝永振一郎『物理学とは何だろうか』を読む。
コペルニクスからケプラー、そしてガリレオ、ニュートンに至る、物理学の道程。
ケプラーが神秘家でもあり、彼の文章には神秘術や霊的なものを根拠とする部分があるかと思えば、数学を用いた微細な火星の軌道に関する研究もあったりして、当時の物理学は呪術や神秘術・魔術とくっきりと区分けされていなかった学問だったことがよくわかる。
ガリレオがケプラーの書いたものは一顧だにしなかったという話を面白く思った。
数学チャートの1Aをやっているが、「命題の真偽」のところで、十分条件か、必要条件か、必要十分条件か、そのどれでもないか、答えるという問題があり、その正答率の低さに落ち込む。自分は全く論理的な人間ではないということ!?きちんと反例を検証しないといけない。
論理性が似ている。
絶対上演できないコント「告白」
「告白」
登場人物
A=男子生徒
B=女子生徒
この台本は上演を想定されていない。
7月、夏休みに入る直前の高校の屋上。
夕方、放課後。
上手側にB=女子生徒、下手側を向いて、うつむいて立つ。
下手側からA=男子生徒登場。
A「ごめん、待った?」
B「ううん」
A「ここ初めて来た」
B「うん。綺麗だよね」
A「うん。話って何?」
B「ええっと・・・」
A「・・・」
B「社会科の時間で、フィールドワークあったじゃん」
A「うん」
B「あの時に一緒にグループワークできて、すごく楽しかった」
A「そうか」
B「・・・あんまりそうは思わなかったかな」
A「いや、そんなことないよ」
A、結論をうながす様子で
A「話って?」
B「えっと」
晴れていたのに突然、厚い雨雲が垂れ込め、そこそこの雨が降り始める。
Aは嫌そうな顔をするが、Bは雨などは全く気にしない様子。
B「わたしね、昔から内気な性格で、うちって、大家族なんだけど、中でも大叔母の影響力がとっても強くて、大叔母の顔色を常に窺っている環境で育ったのね。」
A「・・・」
雨が次第に強くなり、黒澤明の映画で降っているのと同じ、(実際に)墨汁が混ざった雨が降る。風も強くなる。
B「その大叔父っていうのが、定期的にパーティを開くのが好きで、で、別に、うちの家族について知ってもらうことが、のちのちその、結婚とか、いやそういうことを考えてるわけじゃないけど」
A「・・・」
墨汁で真っ黒に染まった二人。雷も鳴り始める。
B「でも家族について知ってもらうことは、私を知ってもらうことにも繋がるかなっていうか」
A「あっ」
AとB両方に落雷し、二人とも直立したまま黒焦げになって絶命するが、意識は話し続ける。死体のそばにはAとBの魂が(一般的に思われているような人魂のような形ではなく、A=ネジのような形とB=ウニのような形の発光体が)落ちている。
B「・・・なんでこういう回りくどい説明から入っちゃったかっていうと、私は自己紹介とかが苦手で、自分を説明する時に周りのものを説明することで、輪郭としての私を浮かび上がらせたいっていう思いがあって」
A「・・・」
屋上の地面から餓鬼が3匹湧き出し、炭になったAと Bの体躯を喰い始める。餓鬼は魂には興味なし。
B「だから、なんていうか・・・付き合ってください」
A「・・・いいよ」
B「やった、でも私たちの容れ物がなくなっちゃった」
A「・・・そうね」
B「ごめんね、私の話が長かったからだよね」
A「いや・・・全然・・・」
B「でもこれからどうしよう・・・」
A「・・・」
AとB、取り急ぎ餓鬼の身体を乗っ取る。ここから高校生に戻るまでの道のりはかなり面倒臭い。人間に戻れるかどうかもかなり怪しい。戻れたとしても別の身体に入るわけなので完全に別人として過ごし直さなければならない。その点を考えていなかったのはAもBも愚かだと言わざるを得ないだろう。告白は屋内で簡潔にすべきである。
終
ーーー
あとがき
これは現在通っている「ことばの学校 演習科」の課題で、800字〜1200字で「告白」もしくは「運命」のどちらかのワードをお題にしてなんか書け、という課題で提出しました。
こういうことを考えても提出する場がなかったのでやれてよかったです。